2026年4月18日、第19回目となる「知財若手の会(通称:チザワカ)」を開催しました! 今回のテーマは、いま注目を集める「知財ガバナンス」。知財・無形資産ガバナンス協会から、川名弘志先生(KDDI株式会社)と、押谷昌宗先生(弁理士法人IPX)をお招きし、「『知財ガバナンス』って、ぶっちゃけ若手に関係ありますか?」というリアルな疑問から、組織の仕組みづくり、そしてこれからの知財パーソンに求められるスキルまで、熱く語っていただきました。

1. 生成AI時代にこそ求められる「深化したハードスキル」
川名 弘志 先生
KDDI株式会社 コーポレート統括本部 プロフェッショナル(知的財産戦略担当) 弁理士
川名先生からは、企業目線での『知財ガバナンス』のリアルと、若手が行う日々の業務(調査や権利化など)が経営戦略にどう位置づけられているのかについてお話しいただきました。
特に印象的だったのは、「生成AI時代における知財業務」の展望です。知財部員はAIという強力なツールを得て、単なる「作業者」から「指揮官(Strategist)」へと進化していく必要があるとのこと。 そして、業務の効率化が加速する時代にこそ、自らが泥臭く一次情報に触れ、失敗や苦労を重ねて築き上げた「深化したハードスキル」と、合意形成や戦略的思考などの「高度なソフトスキル」が生命線になるという強いメッセージは、これからのキャリアを見つめ直す上で非常に刺激的でした。

2. 「定義をすり合わせる」という地味で価値あるスキル
押谷 昌宗 先生
弁理士法人IPX 代表弁理士CEO
押谷先生には、特許事務所の視点から「ガバナンス」の本質についてお話しいただきました。ガバナンスとは現場の「管理」ではなく、組織という船を健全に操るための「統治(仕組み)」であるという根本的な考え方からスタートしました。
私たちが日常的に使う「知財戦略」や「IPランドスケープ」といった言葉も、経営層・知財部長・現場担当者など、人や立場によって頭の中にあるイメージが全く異なります。だからこそ、「言葉の定義を揃えること」や「今どのレイヤーの話をしているかを確認すること」がすべての出発点であり、この地味なすり合わせ作業こそが実は非常に価値のあるスキルになるという視点は、明日からの業務にすぐ活かせる大きな気づきを与えてくれました。

おわりに
チザワカは、「若手が安心して学び、交流できる場」を大切にしています。「一人での参加は緊張する…」という方もご安心ください!運営メンバーや周りの参加者が温かく迎える、非常にフラットなコミュニティです。
そして、次回(第20回)は、5月末~6月に都内で「若手でライトニングトーク」を開催予定です!知財やキャリアなどのテーマで、若手が自らの考えを共有・発信する場となります。
最後になりますが、貴重な知見を共有いただいた先生方、本イベントを支えてくださったスポンサーの皆様、本当にありがとうございました!


